高校卒業後の選択肢それぞれについて考えてみましょう!
高度な知識が必要な仕事もAIやロボットに置き換わる時代です!
◯大学でなければ取れない資格や免許ある
◯大卒でなければ採用されない企業に入りたい
◯大学で研究したいことがある
高い目標や明確な目標を持っていれば、それを実現できる大学をしっかり調べて、合格に向けて全力で取り組んでください。AIにもロボットにも負けない世界がきっと開けると思います。
◯大卒なら就職できそうだから
◯学歴があったほうが良さそうだから
◯大学で自分探しをしたいから
・難易度の高い大学を目指す努力なしに、
・学びたいことがあるわけでもなく、
・大学に進学するという選択で大丈夫でしょうか...
毎年8万人の大学生が中退しているという事実があります。
大学を中退して、就職しても、約半数は非正規雇用です。
賃金は、正規雇用か非正規雇用かで大きく違うのが現実です。中退してしまえば、学歴は高卒のままなのでさらに不利になります。
◯2年制短大卒業者は「短期大学士」の学位
◯2年制専門学校卒業者は「専門士」の称号
学位と称号の違いはありますが、専門学校卒も「短大2卒」と同じ扱いなので給与にほとんど差はありません。
短大でしか取れない資格や免許の取得を目指しているなら、迷う必要はありません。
◯あまり勉強したくはないけれど短大ぐらいは出ておかないと...
◯専門学校でも資格や免許は取れるけど学費が高いから...
という理由なら、短大と専門学校の違いをもう一度確認しておきましょう。
短大と専門学校は、どこに違いがあるのでしょうか?
短大は、一定の教養科目を履修する必要があるため、専門科目が少なくなります。
逆に専門学校は、やりたい仕事を目指して専門技能を学ぶ学校ですので、教養の授業は少ないか、ほとんどない場合もあります。
自分がやりたい仕事には、どちらが適しているかを考えてみて下さい。
短大も専門学校も入学して1年後に就職活動が始まります。大学のように入学後に将来を考える余裕はあまりありません。入学前から目的を明確にしておきましょう。
専門学校と短大で迷っているなら、両方のオープンキャンパスに参加して、あなたが学びたい専門分野の授業時間数や就職先をしっかり比較しましょう。
やりたいことが明確な人は、学校の違いをしっかり確認しましょう!
専門学校は学校のレベルを測る基準がありません。だからこそ、しっかり調べて、自分の目的に最適な学校を選んでください。校舎や設備などの見た目で判断しないのが、失敗しないポイントです。
専門学校は、プロとして通用するように、専門分野を実践的に学ぶ職業教育学校です。学校を決める時には、注意すべき点がいくつかあります。
1.就職率だけで判断しない
就職率が100%でも、全員が目指していた業界や職種に就けたとは限りません。就職率と就職先の両方を確認して下さい。質問しても答えが曖昧な学校は、少し慎重に考えて下さい。
2.卒業までの退学者の割合
専門学校は大学に比べてハードです。一人ひとりをしっかりサポートしてくれる学校が多いので、心配はないと思いますが、中には退学者が多い学校もあります。高校の先生に聞いたり、オープンキャンパスで、在校生に聞いてみて下さい。退学者が少なくて、業界就職者がほとんどならば、信頼できる学校だと思います。
3.卒業までにかかる学費の総額
専門学校を退学する理由として多いのが経済的理由です。学費や生活費のために勉強よりもアルバイトを優先してしまい、単位不足で卒業できなかったという話も少なくありません。入学後に研修費や教材費など、予定外の費用が必要な学校もあります。進学先を決める前に、卒業するまでの総額を必ず確認して下さい。
同じ資格が取れて、希望の企業に就職できるなら、できるだけ費用のかからない学校を検討してみましょう。
「1人暮らし費用も奨学金で」と考えているなら、多くの費用をかける価値が本当にあるのか、一度冷静に考えることをお勧めします。都市部の学校では、学費と生活費で500万円以上必要です。日本学生支援機構の第一種と第二種奨学金の併用で、2年間総額432万円を借りた場合、月2万円を20年かけて返済することなります。
高卒就職者の5割以上が3年以内に離職しているという事実
国家資格や業務直結の上級資格があれば、正規雇用で再就職できる可能性は高いですが、現実は、5割程度が非正規雇用です。学歴が高くても、非正規雇用だと収入が大幅に落ちる時代です。就職はゴールではありませんから、高校生のうちに、実社会で通用する資格などを目指しましょう!
◯離職理由で一番多い人間関係
職場の人間関係に悩んだり、接客がうまくできずに不安になったり、コミュニケーション力の不足で離職する例が多いと言われます。就職先を選ぶときには、相性が良いかどうかも考えて下さい。
◯仕事が面白くない やりがいを感じない
仕事内容より、給料を優先してしまい「仕事が面白くなくて、やる気になれない」というのも多い理由です。興味あること、やってみたいこと、自分が成長できそうなこと。生活の仕方も含めて、いろいろな視点で仕事を考えて下さい。
高校を出てすぐに就職を選ぶ人には、それぞれに想いや事情があると思います。
・高校で学んだ技術や知識を早く活かしたいという積極的理由
・自分では解決できない経済的な理由
もし経済的理由なら、簡単に結論を出さないでください。安易な選択は、一生の問題に関わるかもしれません。
経済的に進学を諦めないために国の支援制度があります。
世帯収入などの要件を満たせば、返済の必要がない「給付奨学金」と「入学金・授業料」の免除が受けられます。
日本学生支援機構の奨学金や、母子父子寡婦福祉資金貸付金などの支援制度など、オープンキャンパスに参加して相談してください。
認可校と無認可校の違い
「専門学校」は学校教育法に定められた基準を満たし、都道府県知事の認可を受けた学校のみが使用できる名称です。
認可校のメリット(2年制または3年制の学校の場合)
◯学歴は短大卒と同等
◯大学編入が可能
◯公的奨学金が利用できる
◯通学定期が利用できる
無認可校のデメリット
◯無認可校を卒業しても学歴は高卒のまま
◯通学定期が利用できない
◯奨学金が利用できない
認可校と無認可校の見分け方
学校名や法人名に「専修学校」や「専門学校」とあれば認可校です。「専門校」「専門学院」など似た名称の無認可校もありますので注意してください。ちなみに「大学校」は大学ではありません。