奨学金を借りてまで進学するのはちょっと...
貸与型の奨学金は、返済が必要ですので、「そこまでして進学しなくても...」と思う人もいるでしょう。でも「これから数十年、経済的に自立した生活が送れるか」想像してみて下さい。高度な資格や技能、コミュニケーション力なしにできる仕事はどんどんなくなっています。もし、不安を感じるならば、奨学金は自己投資と考えて、自分の価値を高めてみませんか。
3年生に進級したら奨学金の予約をしておきましょう!
3年進級後すぐに高校から案内がありますので、予約の手続きをしてください。高校によって締め切りが変わりますが、6月末頃の締め切りが多いようです。
進学しなかった場合や、進学先で手続きをしなかった場合は、自動的にキャンセルになりますので、予約するデメリットは何もありません。正式な申し込みは、進学した専門学校や大学で行います。実際に奨学金が振り込まれるのは5〜6月になります。
進学先の学校でも申し込むことはできますが、採用人数枠が少ないため、不採用になる場合がありますので、高校での予約を強くオススメします。
卒業までにかかる総額を確認しておきましょう!
教科書、教材、研修費、検定料、学生保険費など、学費以外に必要な費用もあります。入学してから請求されることもありますので、事前にしっかり調べて下さい。
通学費や学生寮・一人暮らし費用など、卒業までに必要な総額も計算しておきましょう。
奨学金を借りて、学費と一人暮らし費用にする場合、返済のことも考えてください。特に初任給が安い業界の場合、思った以上に負担が大きくなります。
往復で3時間かかる学校と1時間の学校。
1日2時間の差ですが、2年間の通学時間は600時間以上の差になります。その差は、国家資格取得のための勉強やアルバイトに活用できます。この時間でアルバイトをした場合、50万円以上の収入が得られます。
佐賀の学校のなら、車やバイクでの通学OKの学校もあります。ちなみに、都市部の学校は、車やバイクは基本的に不可、自転車通学も不可の学校が多いです。
奨学金は利用しない。アルバイトもしなくて良い。そのくらい経済的に余裕があれば、都会の一人暮らしを楽しめると思います。
退学理由で一番多いのが経済的な理由です。しっかり考えておかないと、せっかく入学した学校を辞めることになるかもしれません。生活費を稼ぐため、学校よりもアルバイトを優先してしまい、卒業できなかった例も少なくありません。地方からの入学者が多い都市部の学校では、卒業までに10%〜30%程度の学生が退学しています。
同じ資格や技能が身につく学校が近くにあれば、地元進学も検討してみましょう!都会の一人暮らしは卒業してからでも遅くありません。
経済的理由で進学を諦めないための国の支援制度です。
◯返済の必要がない給付奨学金
◯入学金の減免
◯授業料の減免
・世帯収入や世帯人数で対象者が決まります。
・3年生の4月に高校から案内があります。
・6月ごろに締め切りになります。(高校により異なります)
自分が支援対象になるかどうかは学生支援機構のサイトでシミュレーションできます。保護者と一緒に確認しましょう!
貸与型の奨学金制度です。
第一種奨学金(無利息)
・30,000円〜60,000円
学校種・公立・私立・自宅通学・自宅外通学により貸与金額が異なります。
第二種奨学金(利息つき)
貸与月額を選択できます。
・30,000円
・50,000円
・80,000円
・100,000円
・120,000円
入学時特別増額
第一種または第二種奨学金に加えて、入学した月に一時金として貸与する利息付の奨学金です。日本政策金融公庫の「国の教育ローン」に申し込んだけれども利用できなかった世帯の学生が対象です。
奨学金の返済について理解しよう!
貸与型の奨学金は、必ず返済しなければなりません。無利子や低金利なので借りやすいのですが、長期に渡って返済しなければなりませんのでよく理解しておきましょう。日本学生支援機構のサイトで返済シミュレーションするのがお勧めです!